2026.09.16

【ウェビナーレポート】M&A後の「現場の温度差」を解消するインナーブランディング戦略

麻生 真奈 株式会社TCD チーフアカウント・プランナー


TCDチーフアカウント・プランナーの麻生です。

8月25日(火)に、TCDウェビナーの第5弾として「会社はひとつになっても 想いはバラバラ? M&A後の『現場の温度差』を解消するインナーブランディング戦略」を開催いたしました。
今回はプランニングディレクターの野中と私の2名による掛け合い方式でお届けしました。予想を超える多くの皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。

当日ご都合が合わなかった皆様や、内容にご関心をお寄せくださっている皆様に向けて、少しでも当日の様子やエッセンスをお届けできればと思い、ポイントをかいつまんでレポートいたします。


■ なぜ、M&A後に「現場の温度差」が生まれるのか

近年、M&A件数の増加に伴い、弊社への「M&A後のインナーブランディング」のご相談も増えています。
現場からはよく、 「文化の違いが残り、理念が浸透しない」 「一体感を出したいが、何から始めるべきか分からない」 といったお悩みを伺います。
こうした際、社名やロゴを新しくする「見た目の刷新」がよく行われますが、内側の意識(想い)を統合しないままでは、旧企業間のギャップや現場の不安はそのまま残り続けてしまいます。


では、この温度差を埋め、組織を本当の意味でひとつにしていくためにはどうすべきなのでしょうか。ウェビナーでは、インナーブランディングを進める上で私たちが大切にしているアプローチについてお話しいたしました。


■ 温度差を解消し、一体感を育むアプローチ

・「事実(FACT)」に基づく新コンセプトの言語化
新会社の進むべき方向性を示すコンセプトを、最優先で整理・言語化します。 ここで重要なのは、綺麗事ではなく「何を価値として受け継ぎ、何を新しくつくるのか」を、自社の独自の強み(事実=FACT)ベースで整理することです。 事実に基づいた納得感のあるコンセプトが提示されることで、変化の渦中にいる現場の社員の不安も和らいでいきます。


・「協働のプロセス」を通じた自分ごと化
言葉を作って掲げるだけでは意味がありません。現場が日々の業務で「自分ごと化」できる運用が求められます。 組織の壁を越える有効な方法として挙げられるのが、異なるバックグラウンドを持つメンバー同士が参加する「チーム横断での合同ワークショップ」です。 新会社の未来について、一緒に対話し、考えていく。この「協働のプロセスを踏むこと自体」が、お互いの心理的ハードルを下げ、組織の融和を促します。


■ M&Aは「掛け合わせ」で新しい価値を生む最大の機会

M&Aは、単なる組織の足し算ではありません。 お互いが持つ異なる強みや専門性をポジティブに掛け合わせ、これまでにないイノベーションを起こす最大の機会です。
大切なのは、これをトップダウンで押し付けるのではなく、現場が主体となって「自分たちの手でどんなシナジーを生み出すか」を描くボトムアップのプロセスにすることです。 この活動そのものが、組織への深い理解と当事者意識を育む、極めて強力なインナーブランディングとなります。


組織の「想い」をひとつにしていくプロセスは、M&Aという転機に限らず、多くの企業様が日々向き合われている大切なテーマではないでしょうか。このレポートが、皆様の組織づくりにおいて少しでもアイデアの種やヒントになれば幸いです。


■ アーカイブ配信のお知らせ

本ウェビナーの模様は、準備ができ次第アーカイブ配信を予定しております。 配信開始の際は、TCDのPeatixサイトやメールにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちください。

[筆者プロフィール]

麻生 真奈

株式会社TCD チーフアカウント・プランナー

企業ブランディングのMVVやストーリー策定、進行管理を担当。クライアントの想いの代弁者になるべく、対話から、企業の「核」や熱意を汲み取って言葉化することを心がけている。

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